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間違える人が意外と多い!退職願・退職届・辞表の違い

突然ですが、あなたは退職を決めたとき会社にまず提出する物って何か即答できますか?

なぜこんなことを聞いたかというと、退職の意志を伝えるときの書類が間違っている人が意外に多いんです。私自身はさすがに間違えたことはないですが、企業の人事部門にいたころには何回か間違った書類を渡されたことがありますからね。

書類の違いを知らないと、知らずに大変な間違えを起こしてしまうかもしれません。

でも安心して下さい。この記事を読めば、スッキリ解決です。
あなたは自信を持って退職の意志を伝えることが出来るようになるはず!

そもそも間違えると何がダメなの?

わかりやすい例をいくつか紹介しますので、一つずつみていきましょう。

・退職出来ない。
書類によっては、退職の意志表示をする書類でない場合があります。その場合、当然退職は出来ません。

・撤回出来ない。
引き留め条件によっては残っても良いと考えている方がいるかもしれません。しかし、書類によっては撤回が出来ない場合があります。その場合、まともな会社なら引き留めすらされないと思いますが。

・恥ずかしい
これはダメというと少し違いますが。「退職してやる!」って意気込んで提出した書類が「間違ってますよ」って指摘されるとかなり恥ずかしいのではないかと予想します。ただでさえ転職・退職はパワーがいるのに、こんなところで気力を削られるのはマイナス効果しかないと思います。

細かく言えば他にもあると思いますが、わかりやすいところではこんなところです。

退職で思い浮かぶ書類の違い

1.退職願

簡単にいうと「退職をしたいから認めて下さい」っていう書類です。
あくまでも会社に認めてもらう必要が有るため「提出」→「受取」→「受理」というステップを踏みます。

あまりないことですが、受理されるまでは撤回が可能という書類です。

退職するまではその会社の従業員ですので、会社にお伺いを立てるという意味で最も一般的な提出書類という位置付けです。また、円満退職の場合はまず間違いなくこの書類です。

2.退職届

先程の退職願と比べると、かなり強い書類です。簡単に言うと「私、退職しますから!異議は認めません!」という書類です。

かなり一方的で会社に拒否する権利もないので、軽い気持ちで提出すると痛い目をみるかもしれません。当然、円満退職には程遠い書類です。

しかし、あえてこの書類を提出する場合もあります。ケースにもよりますが、何度も話しあったが退職させてくれないなどのトラブルがある場合、この書類と送付方法などで決着をつけることも可能です。

3.辞表

そもそも退職するときに使う書類ではありません。一般社員が辞表を使う事はありません。会社側と雇用関係のない役員などが職を辞するための書類です。一般社員は辞するものではなく、当然、この書類を提出しても退職することは出来ません。

まとめ

いかがですか?それぞれの違いが簡単にイメージ出来たのではないでしょうか。

迷った場合はとりあえず退職願を出しておけば問題にないということもお分かりいただけましたかね 笑

そもそも、円満退職するような会社であれば、退職願を出す前に上司と相談をして、退職日もある程度固まった上で提出するようなものです。

しかし、退職届の際にも触れていますが、そんな普通の会社ばかりではないのも事実です。

そんなときは、上手に書類や提出方法を使い分けて、法的に認められた手段で粛々と退職手続きを進めていくようにすると良いでしょう。

書類はわかったけど、提出方法とかどうしたらよいの?

書類については、ある程度一般論で説明することができます。しかし、提出方法については「会社の規定」や「状況」などによって複雑になるため、簡単には説明できません。

ご自身の置かれている状況でお困りの場合は、キャリアフルコースの無料相談をご利用下さい。状況をしっかりお伺いし、必要とあれば、人事のプロが現状の対処法から退職代行、転職支援サービスまでお手伝いさせていただきます。