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まだこんな面接していませんか?~面接時に注意すべきポイント5選~

皆さんこんにちは!暑い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?

さて今回は、「面接」についてです。
昨今のSNSの発展、人手不足による採用環境の変化など、面接もかなり注意すべきポイントが増えてきました。
そんな時代だからこそ見直しておきたい面接のポイントを解説いたします!

0. そもそも面接って・・・

ポイントに入る前に、まずは「面接」とは何なのか。ここを掘り下げてみましょう。

採用の中でも、「面接」は採用担当者の腕の見せ所。
応募者と直接会って自社の魅力を伝え、内定まで至らせることができるのが面接。
何より「直接」お話ができるというのは大きなメリットで、自社の魅力を伝えることに加え、応募者の業務スキルや自社とのマッチングなどを判断することができます。

だからこそ、面接を担当する方は実に細かい部分にまで気をつけなければなりません。
特に、近年はSNSが発展したこともあり、マズい面接を行えば会社としてのリスクとなってしまいます。

B to C企業ならなおさらで、もはや面接という場も広報の一部くらいに考えなければなりません。「昔はこれくらいOKだったのに・・・」ということもはっきり言って通用しない時代。だからこそ、以下のポイントは最低限チェックして欲しいところです。

1. 圧迫面接、まだしていませんか??

「圧迫面接」とは、応募者のストレス耐性などを判断するためにあえて高圧的な態度や質問を行う面接手法の一つです。特に、営業担当者の面接時に用いられることが多く、一定の判断基準となっていた企業も多いでしょう。

しかし、現代社会では「圧迫面接」は嫌悪される傾向が強いです。面接担当者としては、あえて圧迫面接を行ったつもりでも、『あそこの面接官は高圧的な態度だ』とか『圧迫面接をして応募者を威嚇する』などとSNSで拡散されてしまう可能性も。

ストレス耐性を測りたいということであれば、適性検査などもありますし別の角度から判断する方が賢明です。圧迫面接にいい印象を持つ応募者は少ないので、特別な事情がない限り圧迫面接は行わない方がいいでしょう。

2. 質問してはいけないことを把握していますか??

面接時には、「質問してはいけないこと」があります。

各都道府県の労働局などで確認できると思いますが、「公正な採用選考のために」採用時に配慮しなければいけない質問項目が指針として出されています。
この公正採用選考という観点が特に重要で、就職差別につながるような質問は避けなければいけません。

基本的な考え方は、
[1] 応募者の基本的人権への配慮
[2] 人格ではなく職務適性による選考の判断
ということになります。

例えば・・・

本人に責任のない事項

  • 本籍・出生地に関すること
  • 家族に関すること(職業、続柄、健康、地位、学歴、収入、資産など)
  • 住宅状況に関すること(間取り、部屋数、住宅の種類、近隣の施設など)
  • 生活環境・家庭環境等に関すること

本来自由であるべき事項

  • 宗教に関すること
  • 支持政党に関すること
  • 人生観・生活信条などに関すること
  • 尊敬する人物に関すること
  • 思想に関すること
  • 労働組合・学生運動など社会運動に関すること
  • 購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること

その他の事項

  • 身元調査などの実施
  • 全国高等学校統一応募用紙・JIS規格履歴書にない事項を含んだ応募社用紙の使用
  • 特に必要な場合を除く、採用選考時の健康診断の実施

福岡労働局によれば、こういった質問事項は配慮することとされています。
ここでいう配慮とは、実質的に「禁止事項」と捉えましょう。
むやみに上述の質問をすれば、応募者からのクレームや通報対象になりかねません。
特に、雑談の範囲で「尊敬する人物」や「愛読書」などは聞いてしまう可能性が高いです。

しかし、個人の思想信条と就業に関する職務能力は全くの別物。十分に注意しましょう!

3. 会社の説明は十分にしている??

応募者に自己紹介してもらう企業は多いと思います。
一方、自社のこと、自分のことは十分に伝えていない企業も多いものです。

面接の前に企業の説明はしているでしょうか?
自分の名前を名乗って挨拶しているでしょうか?

面接は、企業が応募者を選ぶ場であると同時に、応募者が企業を選ぶ場でもあります。
自社の魅力を伝えていなければ、応募者はそっぽを向いてしまいます。
相手に自己紹介させるのに、自分が名乗りもしていなければ応募者が本音を語ってくれるでしょうか?

人手不足で悩む企業こそ、案外こういう部分が疎かになっていたりします。

  • 事前に企業のパンフレットはプレゼンなどを行う
  • 就業予定の職種の詳細、給与体系などの条件面をしっかりと伝える
  • 応募者に着席させる前に自分も挨拶する

たったこれだけで、相手の不信感を取り去ることができますよ!
お互いが本音で話せる環境を用意する方が、面接としては効果的です。
であれば、応募者が本音で語れる環境を用意するのも面接担当者としての手腕なのです。

4. 誠実に伝えている??

面接はともすれば、お互いが「嘘をつく」場になりがちです。
企業は良い人材が欲しいから、応募者は内定が欲しいから。
そんな理由で少しずつ嘘を重ねてしまう。

こんな面接は悲しいだけです。
入社後に少しずつ「嘘」の部分が「ズレ」に繋がり、早期退職してしまう。
こんな結果になれば、何のための面接だったのかという話です。

上述しましたが、企業の情報や就業条件は必ず伝えるべきです。
しかし、そこに「嘘」があってはいけません。

また、あまり聞かれたくない質問も濁さないようにしましょう。
「平均的な残業時間」や「男女比」「離職率」などは聞かれたくない質問かも知れませんが、嘘なく誠実に対応しましょう。

きちんと情報を伝えていなかったせいで後々の労働トラブルにつながる・・・などという事態は避けなければいけないという意識は必ず持たなければいけません。
シンプルに「お互い腹を割って話をしましょう」という面接の方が結果的に成功する可能性が高いです。

5. 最低限の身だしなみはチェックできてる??

面接は、広報の一部という話をしました。
何せ直接応募者と会って話ができるチャンスなのですから、変な印象や悪印象は極力さけるべきです。

その点、身だしなみはわかりやすく相手の印象に残ります。
特に、不快感を持たれるようなことがないように最低限の身だしなみはチェックするような体制にしておきましょう。

とてもいい会社だと思うし、仕事も魅力的だけれど面接担当者が・・・
ということで内定辞退になるようなことは避けなければいけないのです。

面接前に周囲の人間に確認してもらうだけでもいいと思います。
とにかく、会社の顔としての重要な業務にあるという自覚は常に持っておきたいものです。

まとめ

ここまで長々と話しました。
もちろん、5つのポイントがすべてではありません。
本来もっと気をつけたいポイントやさらに踏み込んで考えていきたいポイントもあります。
繰り返しになりますが、面接は企業の広報活動の一部です。
また、いい人材を確保するという採用のミッションを考えると、絶対に外せないポイントは外さないようにしましょう。

このSNS全盛の時代だからこそ、企業イメージが悪化するような「面接」は改めなければいけません。
人手不足と嘆く前に、できることからコツコツと改めていくだけでも効果がありますよ!

最後に、面接の改善や採用の改革など自社でお困りのことがあれば、ぜひ私たちキャリアフルコースにお問合せください!