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知っておきたい!退職後の手続き~会社内手続き編~

退職・転職を考える際に、必ず気になる退職後の手続き。会社の人には聞きにくいでしょうし、誰かに聞くって言ってもそう簡単に聞く相手はいないのが一般的。

「退職した後って何かしないといけないことあるの」「保険や年金ってどうする」

そんな疑問に答えるべく、退職後に必要な手続きを2回に渡ってご紹介します!

忘れちゃいけない、会社内の手続き

会社内の手続きとして、大きくわけると2つあります。
各種書類の受け取り(会社から受け取るもの)備品・貸与品の返却(会社に返すもの)です。

1.退職時に会社から受け取るもの

各種書類をきちんと受け取っておかないと、雇用保険や年金など、行政サービスが受けられなかったり、受けるタイミングが遅れたりすることもあるので、しっかり確認しておきましょう。

(1)離職票

雇用保険の失業給付に必要な書類です。手続きに時間がかかるので、退職日ではなく退職後に郵送してもらうことが多いです。ただし、会社によっては嫌がらせのように遅い場合もあるので、事前にいつ頃にもらえるか確認し、記録をとっておくとよいです。
また、次の転職先が決まっている場合は必要ありません。

(2)雇用保険被保険者証(会社が保管している場合)

雇用保険被保険者証(会社が保管している場合)

 入社時に交付されているもので、雇用保険の失業給付に必要になります。また、転職先が決まっている場合は、転職先企業に提出します。

万が一無くした場合
お近くのハローワークで再発行ができます。そのときに被保険者番号が必要になります。会社に確認しましょう。

(3)年金手帳(会社が保管している場合)

転職先が決まっていない場合は、保管しておくとともに、自分で国民年金に加入しましょう。転職先が決まっている場合は、転職先企業によって提出が必要となる場合があります。

万が一無くした場合
社会保険事務所で再発行できます。

(4)源泉徴収票

年内に就職しなかった場合、所得税の確定申告時に使用します。転職先が決まっている場合は、転職先企業に提出します

2.退職時に会社へ返すもの

退職するということは、その会社の社員ではなくなるということです。当然、会社の備品や借りていた物は返さないといけません。めんどくさがって返さないでいると、最悪の場合訴えられたりすることもありますので注意が必要です。

ハッキリ言って窃盗と同じですので、返し忘れのないようにしましょう!

(1)健康保険被保険者証(保険証)

もともと会社を通じて加入しているので、退職と同時に脱退することになります。保険証は無効になるので、返す必要があります。    

(2)名刺

自分の名刺だけではありません。業務上知りあった人の名刺も、会社のものです。きちんと返すようにしましょう。

(3)社員証やカードキーなどの身分証明書

その会社の社員であることを証明する身分証明書はすべて返却します。制服だったり、作業着もこれに該当する場合があるので、就業規則などを確認しましょう。

(4)会社が購入した文房具や本など

たかがシャーペン、ボールペンと思うかもしれませんが、それらのものも全て会社の資産です。必ず返却しましょう。

(5)その他書類やデータ

機密情報保持の観点からも、最近では取り扱いが厳しくなっています。「自分が作った資料だから」と安易に考えると大きなトラブルに発展する危険もあります。
業務に関わる資料は持ち出さず、返却しましょう。

必要書類はもれなく受け取り、返すものはしっかり返す

今回は、会社に関わる書類をメインにとりあげました。比較的一般的な内容ですが、会社によっては規定で定められているケースもありますので、一度確認してみるのも良いかもしれません。

事前に準備をしておくことで、あなたが退職されるときにはすっきり退職出来ると良いですね!

さて、次回はもう少し複雑(というか知らないとわかりにくい)公的手続きについてとり上げてみたいと思いますのでお楽しみに!